31日に投開票された衆院選で、日本維新の会が単独での法案提出が可能な21議席以上を獲得し、自民党、立憲民主党に続く第3党に躍進した。改革路線を前面に打ち出して岸田文雄政権との対決姿勢を強める一方、主要野党とも一線を画すことで「第三極」の支持層を取り込んだといえる。全国政党への脱皮を果たし、来年の参院選に向けて存在感を高めていきたい考えだ。 【写真】辻元清美氏を破った維新の新人・池下卓氏 維新の松井一郎代表(大阪市長)は同市内のホテルで開いた記者会見で「今回は与党の勝利」とした上で、公約にしている国会議員定数の削減について「単独で法案を出せる力をいただいた。われわれが先頭を切って提出したい」と述べた。 また、衆院選後に代表選が実施された場合は不出馬を明言。会見に同席した吉村洋文副代表(大阪府知事)も同じく出馬を否定した。 維新は今回の衆院選で、全国の選挙区と比例代表を合わせて96人の公認候補