GPS携帯が捜索に威力 県警がシステム運用県警は、衛星利用測位システム（ＧＰＳ）機能付き携帯電話で１１０番通報を受けた場合、発信地を割り出すシステムの暫定運用を始めた。解析時間や精度に課題もあるが、岩手山で１日に起きた遭難では、けが人の迅速な救助につながった。犯行現場への急行などにも効果が期待され、県警は「通報内容などと照らし合わせながら、適切に運用したい」としている。 県警によると、ＧＰＳ機能は現在普及している携帯電話の機種のうち約７割に組み込まれている。新システムは、県警本部の通信指令課が１１０番通報を受けると、発信地の緯度、経度の情報が併せて入る。 情報を基に、地図上での発信地絞り込みを行うが手間や時間がかかるのが難点。しかし、来年３月には通信指令システム全体の更新に合わせ、本格運用を開始。１１０番通報から間もなく、地図モニターに発信地が自動表示されるようになる。 滝沢村の岩手山柳沢コースでは１日夕、東京都の男性が７合目付近
