Text by 塩谷舞(@ciotan)[PR] アート作品が買われることを、すこし古風に「お嫁に行く」だなんて言うこともある。 が、お嫁に行った数多の作品たちが、その後どんな過ごし方をしているかを知ることは、少々難しい。生みの親は「どうか幸せに暮らしてくれ」と祈るばかりだ。 もしあなたがアーティストで、死後、あなたの回顧展が開かれるとすれば、一体何が起こるだろうか。 おそらく関係者は、数多の「お嫁に行った」作品たちを大捜索。ある作品は転売され、ある作品は譲渡され、ある作品の所有者は死亡していて……様々なケースがあるだろう。だからこそ、「ウチの物置にずっと眠っていた古い置物が、とんでもない値段になっちゃった!」という鑑定ショーが長寿番組であり続けるのだ。 しかし、テクノロジーの発展によって、様々なアートの情報を管理することが出来たなら? 「あぁよかった、この作家はかなり初期から、ブロックチ