2011年に日本で初めて個別漁獲割当制度(IQ)を本格導入した新潟県佐渡市のホッコクアカエビ漁の船に乗り、その漁がどんなものなのかを見てくるとともに、IQを導入した感想を漁師さんから聞いてきた。 IQ制度を実施している佐渡市赤泊地区のエビカゴ漁 日本における深刻な漁業問題が少しずつ表面化し、農林水産省において「資源管理のあり方検討会」という会議が開かれている中、海外で漁業を儲かる商売に転換させた資源管理制度の一つである個別漁獲割当制度(IQ)を日本で初めて導入した、新潟県佐渡市赤泊地区のえびかご漁の船へとやってきた。新潟県えび籠漁業協会長の中川さんが経営する中川漁業の船に乗せていただくのである。 赤泊の漁師がえびかご漁で狙うのは、主にホッコクアカエビという、関東だとアマエビと呼ばれているおなじみのあのエビである。新潟ではその姿が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから、南蛮エビと呼ばれている。も