どことは書かない、言わずと知れたあの場所。 石の下にいるゴミムシを採るため、この時期各地から虫マニアがここへ集結する。そして、地べたの石を起こしまくる。それはいいのだが、彼らの中には一定の割合でひっくり返した石を元の轍に戻さず、そのまんまにして帰る連中が必ずいる。しかも毎年だ。 きちんと石をはめ戻さずにおくと、石と地面との接地面積が小さくなるので、グラグラして不安定になり、虫が隠れ家として使えなくなる。さらに、地面の乾燥化も進んでしまう。好蟻性昆虫を調べている立場から言わせてもらえば、これをやられると石の下に営巣していたアリが乾燥を嫌がってコロニーを撤収してしまい、必然的に好蟻性昆虫もそこで採れなくなるため、非常に迷惑する。 国の絶滅危惧種でもある好蟻性昆虫アリスアトキリゴミムシは、減少理由のひとつとして「生息地での採集に伴う過剰な石起こしが考えられる」と、レッドデータブックに明記されてい
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