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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (7)

  • 夫必読「しんきらり」

    の気持ちを思いやる助けとなる。未婚の男性なら、「部屋とワイシャツと私」が十年たつとどうなるか? を想像するのに役立つ。読者は女が多いらしいが、むしろ男が読むべき。 結婚して十数年、わたしと嫁さんの距離はどんどん変わってきた。カイシャやネットのそれぞれの「場」で人格を使い分けるように、二人の関係は切り替わるように変わっている。子育てなら戦友、目が離せない年齢の現場は戦場そのもの。生活面ならパートナー、分担した家事を見直すときは、ルームシェアしているようにドライだ。趣味なら親友、読んだのオススメ合いや、深夜アニメで夜を徹したり。 キレイごとばかりではない。「これ以上言ってもムダ」と飲み込んだ、まさにその言葉をぶつけてくる。相手の感情をかき乱すゲームなら、世界一優秀なプレイヤーを前にして、怒らないよう自制するのは難しい。あきらめと口惜しさを感じながら、全く同じ感情を相手も味わっていることに気

    夫必読「しんきらり」
  • 物語るための技術と原則「キャラクター小説の作り方」

    キャラクター小説(スニーカー文庫のようなヤツ)の作り方を通じ、物語るための原理原則が明らかにされている。ラノベに限らず、マンガの原作、シナリオライティングに有用な一冊。基中の基である物語の原則とはこれ→「主人公は何かが"欠け"ていてそれを"回復"しようという"目的"を持っている」 スゴオフ@松丸舗でオススメされ一読、こりゃいい、マネさせてもらおう(nobuさんに感謝、「物語の体操」も読みます)。何が良いかというと、きわめて具体的なところ。文章術小説の書き方というヤツは、謳い文句に反して看板倒れなものがある。「100枚書け」とか「必読100」とか、ハードルが高い作者の特殊なやり方を紹介しているものがある。それに比べ書は、カードとエンピツだけで実践できる。 その一つの方法はこれ、「カード&プロット法」と名づけてみた。「場面」をカードに書き込むのだ。B6サイズ情報カードに、一つの場

    物語るための技術と原則「キャラクター小説の作り方」
  • むしろ初心者におすすめ「プロフェッショナル・プレゼンテーション」

    既に[ レビュー ]したが、もう一度ほめておこう、「プレゼンテーションZen」は良いだ。シンプルで、ヴィジュアルで、眠くならない(←これ重要)なプレゼンをするための必読――なのだが、これは上級者向けだろう。コンテンツの作り方やストーリーラインの決め方、さらにデリバリーの基といったプロセスの解説はほとんどない。そういうことは分かっている人向けに、取り組み方とか心構えといったスタンスを説くものだから。 では、そうしたプレゼンの基のキを知るためには何を参考にすれば――という視点で、一冊選んだ。アイディア出しからロジックの組み立て、ヴィジュアル化、チャートへの落とし込み…といった、プレゼンの基礎手法が網羅されており、新入社員や、プレゼンは初めてといった人にとって必要十分な知識を得られる。 たとえば、「キーとなるメッセージは、プレゼン後に聴衆の心に残したいものだ」とか、「キーメッセージは相手

    むしろ初心者におすすめ「プロフェッショナル・プレゼンテーション」
    eseguitarist
    eseguitarist 2009/11/06
    はてなブックマーク - 新着エントリー - むしろ初心者におすすめ「プロフェッショナル・プレゼンテーション」: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
  • 東大の受験生に何を読んでもらうか?

    ブックディレクターという仕事がある。 人や場所に応じて、を選ぶ「棚作り」をするのだ。をたくさん読んでるだけではダメで、読み手(候補)とのコミュニケーションを通じ、「手にとってもらう/読んでもらう」工夫を創造しなければならない。 さて、仮にアナタが「ブックディレクター」だとして、こんな注文が来たとしよう。「駿台予備校駿河台3号館の棚をディレクションしてください。ここに通う受験生は、東京大学を第一志望としています」アナタなら、どんなをどうやってレイアウトする? 答えは最後のお楽しみ。これは、ブックディレクター幅允孝氏が、実際に手がけた仕事なんだ。先日、彼の話を直接聞ける機会があったので、反応のようなものを綴ってみる。 その場は「ホントーク」、にまつわる気のトークという意味らしい[参照]。ゲストにを5冊選んでもらい、それをサカナに幅氏と気のトークをするという企画。今回のゲストは、

    東大の受験生に何を読んでもらうか?
    eseguitarist
    eseguitarist 2009/09/07
    ブックディレクター幅允孝氏が、実際に手がけた仕事
  • 毒と薬の差は、その量にすぎない「お金の味」

    壮絶な生還記。 あるいは、1億2千万円の借金を負ってしまったフリーターの転落~起死回生の記録。雇う側と雇われる側の論理、カネを活かす人とカネに殺される人の「差」が生々しく描かれている。 ただし、書は生還したからこそ書けたのであって、アウトになった人のほうがはるかに多いはず。バブル崩壊後から今日、こうした話はそこかしこで聞くのだが、先物や不動産でババを引き、借金地獄に陥ったほとんどの人は還って来ない。だから、この姿勢を鵜呑みにするのは危うい。書で紹介される、「毒をもって毒を制する」やり方は、エマージェンシーボタン、緊急回避措置として、アタマの隅においておくのが吉かと。 書の"勘所"は三つある。ひとつは、ふつうの青年が、いったいどうしてこんな莫大な借金を背負うことになったのかという転落の記録。二つ目は、どん底からどうやって足掻いて藻掻いて浮き上がって行ったかという脱出の記録。そして、その

    毒と薬の差は、その量にすぎない「お金の味」
  • 「マンガの創り方」はスゴ本

    『マンガの創り方』は、語り手のためのバイブル。 ストーリーマンガ、特に短編を中心に解説しているが、マンガに限らない。小説やシナリオなど、あらゆるストーリーメーカーにとって有用だ。なぜなら、読者や観客といった「受け手」を楽しませるための秘訣があますところなく明かされているから。 いわゆる、「マンガ入門」ではない。ネーム作ったら下書きしてペン入れして…といったイロハではなく、「ストーリーの作り方」「ネームの作り方」に限定している。だから、書の技術を習得することで、次のことが根源から分かる・使える。 面白いストーリーとは何か、どうすれば「面白く」なるのか 良い演出とは何か、どうやって身につければよいか 素晴らしいクライマックスにするために、どうすればよいか 何を面白い/良いと感じるかなんて、人それぞれ。だからそんなテクニックなんて無い――そんな意見もある。あるいは、先天的なセンスの問題だから

    「マンガの創り方」はスゴ本
  • 上から目線の「本を読む本」を10倍楽しく読む方法

    もはや読書論の古典とまであがめたてまつられている「を読む」。 これを、なるべく楽しく読む方法をご紹介…というのも、手にしたかたならご存知だろうが、スーパー上から目線に辟易すること間違いないから。そして、もったいぶった言い回しで結局それかよ…とツッコミを入れるだろうから。 しかし、だからといって無用なではない。新入生から読み巧者まで、得るものは必ずあるはずで、説教臭さえ気にしないのであれば極めて意義深い一冊だとオススメできる。ここでは、書にふれながら、わたしの「を読みかた」について思うところを書く。誰かのヒントになればこれ幸い。 ■ 決まった読みかたなんて、ない 完成されたの読みかたなんて、存在しない。十人いれば十通り、百冊あれば百通りの読みかたがある。書の著者アドラーをはじめ、識者(?)たちが「はこう読め」と押し付けるたびに、ゲンナリしているし、その轍を踏まないよう注意して

    上から目線の「本を読む本」を10倍楽しく読む方法
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