訪韓日本人旅行者が激減し、韓国の観光業者らが悲鳴をあげている。「韓流ブーム」を追い風に、2012年3月には単月ベースでは36万人と過去最高になった日本人旅行者だが、島根県・竹島をめぐる日韓関係の悪化を受けて、12年9月以降は前年割れが続いている。 これまで日本人旅行者によって潤っていたホテルや免税店、デパートなどは大きなダメージを受けていて、地元メディアは多くの旅行会社などが経営難に陥っていると伝えている。 竹島、北朝鮮…「近くていつでも行ける」がかえってアダに 日本政府観光局によると、2013年4月の日本人出国者数は前年同月に比べて12.3%減の123万7000人で、3か月連続で前年を下回った。JTB総合研究所の磯貝政弘・主席研究員は「減少の要因は中国と韓国への旅行者の減少によるものが大きい」と話す。 このうち訪韓日本人旅行者は20万2529人で、前年同月に比べて32.2%減となった。