ロシアがウクライナに侵攻してから24日で1年になる。「ウクライナ東部で集団殺害が行われている」とする根拠のない主張でプーチン大統領が始めた戦争は民間施設への無差別攻撃や虐殺を伴い、市民の犠牲が増え続けている。占領地の拡大の意図を隠さないロシアに対し、ウクライナは徹底抗戦する構えだ。戦争が終わる見通しは全く立っていない。 プーチン氏は23日、「祖国防衛者の日」のビデオ演説でウクライナを「我々の歴史的な領土」と呼び、侵攻に加わる兵士は「ネオナチズムと英雄的に戦っている」などと発言した。 さらに軍備増強を明言。10以上の核弾頭を搭載できる新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の年内の実戦配備をあらためて表明し、核戦力を誇示した。 ロシアは「軍事施設だけを攻撃している」と主張するが、病院や学校への攻撃が続発。首都キーウ近郊ブチャでは多数の市民の虐殺が発覚した。 国連人権高等弁務官事務所(