昨年度、東京都立高入試に導入された英語スピーキングテスト「ESAT-J」は、都が民間事業者「ベネッセコーポレーション」と共同実施する、全国に先駆けたケースとして注目されました。ところが、次期を担う事業者の公募にベネッセは応募せず、代わって、英国の国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」が選ばれました。同機関は、今年度から新たに始まる中学1、2年生対象のスピーキングテスト「ESAT-J Pre」と来年度からの「ESAT-J」を運営します。この局面をどう見るのか。そして、試験は変わるのか。京都工芸繊維大で、コンピューターを使ったスピーキングテストの開発・運営を進めてきた、名誉教授の羽藤由美さんに聞きました。(写真は、制服姿でスピーキングテストの会場に入る中学生たち=2022年11月27日、東京都狛江市、堀川勝元撮影) (はとう・ゆみ) 1956年生まれ。専門は応用言語学。2012〜22年