図1●監視委員会が公表した需給曲線イメージ(上)とタスクフォースが数値化した需給曲線の推計(下)(1月14日17:00~17:30、システムプライス232.2円/kWh) 大量の高値買い戻しの影響 タスクフォースの推計は入札上限である999円/kWhの買い札が買い入札量全体の半分程度を占めていたことを示している。誰が999円/kWhの買い札を入れたのかまで特定するのは難しいものの、市場取引のかなりの部分を大手電力のグロスビディングが占めている現状に照らせば、その多くは大手電力による買い戻しだとの推定は可能だろう(「『高騰の原因は市場設計の不備』 規制改革相チームが卸電力市場改革を提言」参照)。 その大手電力のグロスビディングを通じた高値買い戻しが、価格が高止まりする土壌を作っていた可能性がある。 グロスビディングは、2017年4月から大手電力の自社供給(社内取引)分の一部について、卸電力取