高大接続改革の切り札として、にわかに注目を浴びるようになったeポートフォリオ。国の主導で開発された「JAPAN e-Portfolio(JeP)」の運営が始まり、2020年度からは大学入学者選抜にも使われる。にもかかわらず、教員の多くはJePを正確に理解していない。eポートフォリオの本質とJePの課題を明らかにする。 2020年度の大学入学者選抜(入試)から、「JAPAN e-Portfolio」(ジャパン・イー・ポートフォリオ:JeP)の利用が始まる。高校生が3年間の学習・活動の過程や成果をJePのポータルサイトに入力・蓄積しておき、大学の入学者選抜時に提出する仕組みだ。入試改革と高大接続の一環とされ、全国の高等学校に対してeポートフォリオの蓄積が呼びかけられている。 ところが、教育関係者の間では、JePに対する疑心暗鬼が渦巻いている。「生徒の個人情報が受験産業に渡ってしまう」「特定企業
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