タリバンの本拠地だったアフガニスタンのカンダハル州から米軍が去ったら? Andrew Burton-Reuters 中国は経済面でも外交面でも西方への勢力拡大を計画している。昨年打ち出したシルクロード経済ベルト構想と海のシルクロード構想は、南アジア、中央アジア、そしてサウジアラビアなど湾岸諸国に接近する外交政策の一環だ。 しかし、西方に向けた国内の経済拠点になるべき新疆ウイグル自治区では、少数民族ウイグル族による独立運動が激しくなる一方だ。中国政府にとっては、この地域の発展と治安の安定を図ることが、西方拡大のために必須の内政課題となっている。 折しも西部国境の先にあるアフガニスタンでは、いよいよ米軍主導のNATO(北大西洋条約機構)軍部隊の撤収が迫り、地域の安全保障の構図が変わる。アフガニスタンのカルザイ大統領が米軍の駐留継続を可能にする2国間治安協定への署名を拒んでいるため、米国防総省は
今年3月24日と25日、オランダのハーグで核セキュリティ・サミット(NSS)が開催された。オバマ大統領と会談した中国の習近平国家主席は、閉幕後、フランスやドイツ、ベルギーなど、ヨーロッパ諸国を歴訪した。 そこから習近平政権の「中国とヨーロッパ連合(EU)をつなぐ、巨大な新シルクロード構想」が見えてくる。その戦略を解説したい。 重慶市とドイツのデュースブルグを直結する「渝新欧」路線 今年が「中仏国交樹立50周年」であることから、習近平は27日にパリで開催された「中仏国交樹立50周年記念大会」に参加し、オランド大統領とともに講演をした。 両首脳は会談の中で、習近平政権のスローガンの一つとされている「中国の夢」を用いて「中国とフランスの夢を実現する」という声明を出すなど、愛想を振りまいた。そして経済、金融、通貨システムなどの上で協力を強化することで意見が一致した。 次に訪れたドイツで起きたことは
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