米国のケリー国務長官が、中国で「国家分裂罪」に問われ無期懲役などの有罪判決を受けたウイグル族学者、イリハム・トフティ氏の釈放を求める声明を発表したことについて、中国外務省の華春瑩副報道局長は24日の定例会見で「中国の内政と司法の主権を粗暴かつ不当に干渉した」として「強烈な不満」を表明。米国に対し、外交ルートで厳正な申し入れをしたことも明らかにした。(北京)
中国でウイグル族が置かれた政治状況などを発信し、国家分裂罪に問われたウイグル族の経済学者、イリハム・トフティ氏に対し、新疆ウイグル自治区の裁判所は23日、無期懲役と政治的権利の終身剝奪(はくだつ)に加え、全財産を没収する判決を言い渡した。穏健派とみられてきた学者に対し、重い判決を下した。 判決公判は、ウルムチ市中級人民法院(地裁に相当)で開かれた。弁護人によると、イリハム氏は法廷で「判決に不服だ。抗議する」と述べ、退廷させられた。かねて無罪を主張しており、上訴する見通しという。判決前の接見では弁護人に、「どんな判決が出ても恨みを抱いてはいけないと、私の家族や民族に伝えてほしい」と頼んだ。公判を傍聴した妻は判決を聞いて泣き崩れたという。 イリハム氏は、ウイグル族の自治を確立し、漢族との融和をめざすという立場だった。ウイグル族の権利の擁護を訴える一方で、ウイグル独立の主張には賛同してこなかった
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