日本企業はマーケティングと営業の融合が進んでいない ガートナーの調査では、日本企業においてCRMシステムに投資している部門の平均6割(59%)が営業部門だ。2位は顧客サポート部門で22.5%、3位はマーケティング部門で10.5%だ。日本でCRMシステムに投資している部門は、圧倒的に営業部門なのである。 一方、グローバルの調査では、1位は顧客サポート部門で36%、2位が営業部門で24%、3位がマーケティング部門で22%となっており、営業部門とマーケティング部門の投資額はほぼ同じだった。日本企業と比べると、営業部門の比率が低く、マーケティング部門の比率が大きいということになる。 川辺氏によれば、日本企業におけるマーケティング部門の歴史は浅い。CMO(最高マーケティング責任者)を置いている率は、2013年から2017年にかけて9.7%、14.1%、17.5%、20.0%、14.8%と推移した。2