JR北海道の2015年第2四半期決算が発表された。営業利益は105億円の赤字となったが、加えて浮き彫りとなったのが、不採算路線の驚くべき収益構造だ。2016年3月26日に開業する北海道新幹線についても不安材料がある中で、JR北海道は不採算路線についていかなる改善策が求められているのか。この問題は根深く、安易に「廃止しろ」とはいえない事情も存在するという。 JR北海道の不採算路線は100円稼ぐのに4161円かかっている? JR北海道の2015年第二四半期決算は、営業収入は前年408億から415億円に微増。しかし営業利益ベースで見ると、前年比142億円の赤字額は150億にまで増加している。 この原因は、もともと利用者が少ない車社会の北海道で、隅々まで電車を走らせてしまっていることにある。決算とともに公開された「お客様のご利用が少ない線区の収支状況について」を見てみよう。
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