※映画のネタバレが含まれておりますので、映画をまだご覧でない方はご注意ください。 『かぐや姫の物語』(以下『かぐや姫』と略す)を昨日見た。この日記は新年の日付で更新されるのかもしれないが書いているのは31日からである。 高畑勲脚本の『かぐや姫』は後に書くいくつかの批判と疑問はあるとしても、相当な傑作である。 こう断言する資格は私にはないかもしれないが、そう感じたのである。 かぐや姫が山の中の竹やぶから生まれ、みるみる成長していく中で、はいはいしたり、よちよち歩きしたりやがて立ち野山を走りというシーンがある。 たくさんある。この子供としての、竹の子と呼ばれるかぐや姫や周囲の子どもたちの動きは正確無比に、子供や人間の肉体と精神の動きを研究して描かれていると思える。子供らしい動きとかではなく、ひとが成長するときに取り得る姿勢、反射というものが客観的に、そして誰にでもわかる形で描かれているのである