ブックマーク / med-legend.com (41)

  • 医学都市伝説 | 近況;私信流用モード

    前にウェルベックの「素粒子」を勧めてもらい、一応読み始めはしたのですが、あまりに粘着的な文体にいささか参り、放り出したままなのが心残りなこの頃です。感想も述べられず、痛み入るばかりです。 ただ、序章で主人公が、自分の送別会に、「二人に一しかシャンパンが用意されていない」という事をもって他者からの評価を否定的に推し量る記述があり、そうか、フランス人は二人に一のシャンパンでは満足しないのだ、というかなり実用的知識が得られたのは幸いでした。 考えて見れば、我が家の正月など、娘二人が帰ってくれば、元日と2日だけでシャンパン1ダースは確実に消費されますものなぁ。正月明けの初めてのごみ回収日など、20世帯以上あるマンションの資源ゴミ回収場所の8割は我が家のワイン瓶で占められるのが気恥ずかしい。 ところで先日、つかこうへいの「熱海殺人事件」が紀伊国屋ホールで上演されていたのをM、K夫婦と観に行きまし

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    eureka1 2011/02/14
  • 医学都市伝説 | And I Love Him

    いわゆる「洋楽」というものを日常的に聞く年頃になったとき、私はある一つの疑問にとらわれた。 それはある曲を別の歌手、それも性が違う歌手がカバーするとき、歌詞の中の代名詞が変わることである。 ここではジュリー・アンドリュースがビートルズの”And I love her”をカバーしている例を示したが、歌い手の性別に合わせて、題名が”And I love Him”になっている。 もちろん、”The kiss my lover brings, She brings to me. And I love her”という歌詞も”He brings to me. And I love him”に変わるのである。 はて、代名詞とは言え勝手に歌詞をかえていいのだろうか。著作権ではどう取り扱われるのか。ビートルズが川内康範なら、ジュリー・アンドリュースは出入り禁止になるのではないか、などと意味不明な心配までした

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    eureka1 2011/01/07
  • 医学都市伝説 | 狂気ウイルスは存在するのか

    先月の“Discover”誌オンライン版に掲載されていた記事が妙に気になったので、抄訳(恣意訳といったほうがいいか)して紹介することに。 精神分裂病は長い間、遺伝や両親の問題だとされてきた。そうではない、という精神科医達が増えつつある。元凶は人間のDNAの中に住み着いているウイルスなのだと。 スチーブンとディビッドは一卵性双生児として生まれたが、その日々は生まれた直後からかなり異なるものになった。ディビッドはすぐに自宅に帰ったが、スティーブンはウイルス感染による発熱で新生児ICUにとどまり、一か月近くも生死の境を彷徨うことになる。命を取り留めたスチーブンだが、その発育はかなり遅れた。彼は滅多に泣かず、笑いかけてもうつろな目で見返すだけだった。歩きはじめのころも彼はよくふらついてはテーブルに顔をぶつけた。 こんな思い出もそのうち忘れられる。小学校に入るころになるとスチーブンは遅れを取り戻した

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    eureka1 2010/12/26
  • 医学都市伝説 | ベポラップは本当に風邪に効く、らしい

    この季節になると風邪を引く人が多くなり、私らのような科でも風邪薬を要求されることがしばしばある。 一般的に「風邪」と言っても、インフルエンザや、細菌性の肺炎、喘息、更には循環器疾患の初期症状であることもあり、馬鹿には出来ないのだが、この辺の見極めはおのずから「見た感じ」で分かる物で、不思議なことにこの判断はまず外れることはない。 どんな科を専門にしていても、さまざまな症状の向こう側にたなびいている「陰の気」みたいなものを感知する力は付いてくるもので、あまり経験とも関係ないような気もする。勿論、このような不確かなものにすべてを委ねているわけではなく、基的なチェックを積み重ねるのは当然のことである。しばしば忘れるけど。 それを前提にして、「大したことがない」のが分かりきっている風邪引きの人にどう対応するのかというのは、結構我々を悩ますものだ。私が初めて市中病院で仕事をするようになった頃、職員

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    eureka1 2010/12/02
  • 医学都市伝説 | 直流刺激で計算力が上がる?

    「最新生物学」”Current Biology”最新刊に掲載された論文、「神経活性の調整によって計算能力の特異的長期的変化が得られる」”Modulating Neuronal Activity Produces Specific and Long-Lasting Changes in Numerical Competence“より。 「およそ20%の人には軽度から重度の計算能力障害が見られ、それは人生を過ごしていくうちに起こる血管障害や変性疾患によって更に悪化していく。我々は研究において、頭頂葉への非侵襲的刺激を用いて計算能力の選択的改善が得られる可能性を探求した。 我々は経頭蓋直流刺激[transcranial direct current stimulation (TDCS)]を用いた。先行研究によれば、陽極刺激はGABA作動性活動を、陰極刺激はグルタミン酸作動性活動を調整し、神経細

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    eureka1 2010/11/07
  • 医学都市伝説 | 電子レンジが壊れてしまった

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    eureka1 2010/04/23
  • 医学都市伝説 | 病院機能評価

    職場で「病院機能評価」なるものが進行中で、普段の仕事など放り出しての大忙しである。業界人ならご存知だろうが、この「病院機能評価」は現場の医療従事者には悪評フンプンなのだが、経営者や管理的立場にある部分からは、それこそ神の恩寵のごとく崇められ、魂を売ってでも得たがるものである。そう商売につながるとも思えんのだけどね。 それを行う日医療機能評価機構というのは、私に言わせれば何のことはない、古手の医療関係者たちの天下り組織みたいなもので、やっている事は要するに「タカリ」行為とも言える。医療と言うものは治療者と患者の二者関係が何より基なので、マニュアルがあるのないの、壁に病院理念を書いたものが張ってあるのないのといった、しょうもないことにイチャモンつけられたって、シンボリックな意味しかないのである。 かなりの大金を出して、そうしたイチャモンを受け入れ、評価認定して貰いたがる理由が分からない。も

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    eureka1 2010/01/24
  • 医学都市伝説 | 斜めに寝るのはボケの兆候?

    昨年暮れのBMJクリスマス特集論文集の中から、これを紹介するのを忘れていた。原題は”Lying obliquely—a clinical sign of cognitive impairment: cross sectional observational study“(認知障害所見としての斜め寝:横断的観察研究)、ヴュルツブルク大学神経学講座の研究者によるものである。 研究の主眼は、自発的にベッドに横になったとき、ベッドの縦軸との角度が大きくずれて、斜めになって寝てしまう老人患者には、認知障害があるのではないかと言う事を確かめる事にある。 論文著者たちは神経疾患で入院中の60歳以上の患者110例について、寝ている時の姿勢をデジタルカメラで撮影し、体軸の角度を測定した。全く別の研究者によって彼らに三種類の認知能力テスト(MMSE・DemTect・時計描写テスト)が行われ、それぞについて寝て

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    eureka1 2010/01/13
  • 医学都市伝説 | Ghost in the shell症候群

    正月早々、院内各科回り持ちで行われている研究会の順番が回ってきてしまい、演題を出せと迫られたので仕方なくレビー小体病を題材にすることにした。一般身体科の医師たちには精神療法的なテーマより、脳の器質的障害が明らかな疾患について話す方が良かろうと思ったからである。 レビー小体病と言うのは以前にも触れたことがあるが、今までアルツハイマー病と一緒くたにされていた一群から、日の研究者が別疾患として取り出したという経緯がある。まず、死後の解剖によって、神経病理所見が積み重ねられ、症状レベルでの診断が可能となり、薬物的介入も出来るようになった。 正直言って、不勉強な私がこの診断名を知ったのはほんの5年前で、それまではアルツハイマー病の中にはちょっと変わった症状と経過を示す一群があるなあと言う、漠然とした印象を持っていただけだった。疾患単位として一度認識すると、これには様々なバリエーションというか、スペ

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    eureka1 2010/01/08
  • 医学都市伝説 | 前立腺アルファベット

    米国オリンパス社が5年前から毎年開催しているバイオ科学系顕微鏡写真コンテスト、オリンパス・バイオスケープの2009年度入賞者が先ごろ発表された。 1位となったのは、ドイツの動物学者、ヤン・ミケルス博士によるミジンコの写真である。スターウォーズにこんなのが出てこなかったけと思わせるユニークなものだが、私が一番気に入ったのが佳作に入った左の写真。 フィリピンのマー・アイヴィ・クレメンテ博士による、肥大して繊維腫化した前立腺の管腔構造が構成するアルファベットを撮ったもの。一部は少し苦しいものもあるが、ちゃんとAからZまでそろっている。何より、クリスマスカードとか、年賀状作成には最適の素材となるんではないでしょうかね。 惜しむらくは数字がないのが難点だが、2はNを90度回転させ、0と1はOとIの使いまわしでいけば、来年の年賀状は何とかなりそう。前立腺がどうの、というキャプションは省略した方がよろし

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    eureka1 2009/11/25
  • 医学都市伝説 | 並行宇宙のビートルズ

    以下はこちらのサイトからの引用。 「2009年9月9日、私は今でもなお信じることが困難な体験をした。というのは、私は一のカセットテープを手に入れることになったのだが、それには発表されたことのないビートルズのアルバムが録音されているのだ。 私は人がこの話を信じてくれるとは期待していない。しかし、ここに手にしているテープの存在が、この話が真実であることを証明してくれている。」 自らの安全を確保するため、ジェームズ・リチャードと言う仮名を名乗る男が、カセットテープを手に入れることになった事情は次のようなものだった。彼はカリフォルニア州リバーモアに住んでおり、ターロックの友人宅からデル・プエルト渓谷を横切る道路を経由して自宅に向かっていた。 彼は車に犬を乗せていて、その犬が尿意を催している様子だったので、道端に車を止めた。あたりは人影もない砂漠地帯である。彼の犬はウサギを見つけて追いかけ始め、ジ

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    eureka1 2009/11/18
  • 医学都市伝説 | ハダカデバネズミは癌にならない

    「米国科学アカデミー紀要」の最新号に、”Hypersensitivity to contact inhibition provides a clue to cancer resistance of naked mole-rat.”(ハダカデバネズミの癌抵抗性は接触性細胞抑制の過敏がカギ)という論文が発表されている。 全くの門外漢なので、見当外れの理解をしているのかもしれないが、ざっとその背景も調べてみると、極めて興味を引かれるものだった。まず何よりも「ハダカデバネズミ」というインパクトあふれる名前。なんか『デバ』というのがマズいらしく最近は正式名を『ハダカモグラネズミ』にしたらしい。いずこも同じ言葉狩りですな。 画像検索で調べたら、Fallout3という核戦争後未来社会を舞台にしたゲームにでてくる雑魚キャラのひとつだった。こんなのが巨大化するとヤだね。それはとにかく、この種にはいまだかって

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    eureka1 2009/10/30
  • 医学都市伝説 | 分裂病者の時間体験

    愛読ブログであるKyupin先生の日記に「患者さんの過去の出来事について」という記事がアップされていた。分裂病(ゴメン、私はどうにも「統合失調症」という間抜けな病名に馴染めない)の患者さんが、とんでもなく昔のトリビアルな記憶について、脈絡なく話しだすことがあると指摘しておられる。 確かにそのとおりであるが、それについての考察があるかと期待したが、「単純に考えれば『思考の障害』であろうが、ある種の『認知の障害』と言うこともできる」と言う指摘のみで、さらりとまとめられていた。Kyupin先生のことであるから、これをもっと追求していたら、かなり面白い議論が展開されたのではないかと思った。そこで力不足ながら、私がそれを幾分なりともやってみようと思う。 私がはじめて、分裂病者の体験には時間的な軸に大きな変容があるのではないかと思ったのは、まだ研修医のころだ。初発の患者さんや、慢性期ながらなお活発な異

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    eureka1 2009/10/27
  • 医学都市伝説 | G.グールドの服薬内容

    グレン・グールドの生い立ちや作品群、そして奇矯で知られた生活について、ドキュメンタリーや再現ドラマを交えて紹介する映画、”Thirty Two Short Films About Glenn Gould“「グレン・グールドについての31のショートフィルム」というレアものDVDを貸してもらった。1993年にBBCが製作したものだ。 日では発売されなかったらしく、中古輸入VHSで買えるだけ。以前に、グールドのボックスCDを買ったとき、おまけとして彼がホスト出演していたカナダのTV番組の抜粋ビデオがついていて、それがなんともグールドのイメージから離れたものだった。何せ、突然彼がマーロン・ブランドの物まねを始めたりするのである。これはもっと見たいものだと、元の番組ビデオが手に入らないかと頼んでいたのだった。 結局手元に届いたものはぜんぜん違うもので、字幕はないし、フランス語もまじっていて何を言っ

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    eureka1 2009/08/14
  • 医学都市伝説 | 量子論的サッカーゲーム

    オーストラリア在住のSF作家、グレッグ・イーガンのサイトに公開されているJavaアプレットで書かれた「量子論的サッカーゲーム」。 プレイヤーは黄色とピンクの正方形であらわされていて(キーパーは丸)、まずその動きの速度と方向性を設定し、クリックしてゲームに参加するプレイヤーを選択する。 ボールは、波動関数による存在確率がグラフで示されていて、ボール存在確率が相手方ゴール内の閾値を超え、かつプレイヤーがその近傍にいると得点になる(と思うのだが、よく判らない)。 相手方プレイヤーがボールの存在を観測することによる位置運動情報の変化、と言うようなことまでは考えられていない(と思う)。味方プレイヤー同士では、ボール存在確率に同等の値があれば位置の遷移が起こるらしい。何せ、見ていてもいつの間に得点が入ったのか判らんほどで、起こっていることがよく理解できないのである。 キーボードの操作で波動関数スペクト

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    eureka1 2009/06/29
  • 医学都市伝説 | こんなものを買った;LED光蛇口

    自宅マンションのトイレには、小さな手洗いボウルが付いていて、こいつがなかなか使いにくい。 狭いところに無理やり付けることが出来るように、出っ張りはほとんどないので、水はねにとても気を遣う。私は水の扱いが只でさえヘタで、普通の洗面ボウルを使っても周りを水だらけにしてしまう。 「もし幸田露伴の家に生まれていたら半殺しだなぁ」といつも反省するのだが、これは生まれ育ちの悪さから来ていることらしく、どうやっても直らない。まして、この狭小場所用ボウルでは、まことに悲慘なことになる。 そんなわけで、なるべくチョロチョロとしか出ないように元栓を絞っておくと、今度は水を止めるのを忘れてしまい、亡きにいつも叱られたものだった。もっとも、叱られるのはまだましで、独り暮らしになって、数日家をあけた後、水が出っ放しになっているのに気が付いたりすると、存在を全否定されたような気になる。 そういうミジメな思いを少しで

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    eureka1 2009/06/10
  • 医学都市伝説 | 帰宅後15分で夕食を食べるには

    またもや家事雑事の話で恐縮。 私はもともと料理作りが好きなほうで、特に祝祭的状況で家族が晩餐をとるというような時の料理係は、昔から私がやることになっていた。 なにせ、予算も気にしないし、TVの料理番組みたいに助手がつき、後片付けだって自分でやる必要がない。これで楽しくない筈がない。 それが、一人暮らしになると俄然様子が変わる。材をうまく使い切るように計算しないといけないし、足らないものがあっても、臨機応変に対応していく必要がある。 何より、仕事を終えて帰ってきてから準備することになるので、あまり手の込んだものは作れない。夜の八時過ぎから、「鴨のコンフィ」なんぞに挑戦するわけには行かないのである。 そんなわけで、休みの日に日持ちのするお惣菜を作り、それを冷蔵庫に溜め込んでおいて使うことになる。最近いつも作り起きしているのが、写真の「牛肉とゴボウの煮物」である。 これは七味唐辛子を買ったら付

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    eureka1 2009/05/23
  • 医学都市伝説 | こんなものを買った; トルソ型アイロン台

    5月から仕事の中身が少し変わり、管理的な役割がメインになった。仕事量は明らかに減ったが、人との折衝が多いので、結構めまぐるしい。 今までだって人との折衝だろうと言われるかもしれないが、治療と言うことで患者さんやその家族に接するのと、業者やスタッフ、経営者と交渉するのは、基は同じとはいえ、やはり違うのである。 何より、ネクタイを締めて職場に行く機会がどっと増えたのが問題。ネクタイを締めるからにはワイシャツを着ねばならず、当然関連衣類の洗濯物も増えることになる。 今までは作業服下にはヨレヨレのTシャツを着ていればよかったので、乾燥機から引きずり出して着るだけだった。ところが、ワイシャツと言うやつはアイロンがけが必要なのである。 前から家にあった平面のアイロン台はかなりの熟練が必要なようで、私が使うとしわを伸ばしているのか、妙なところにしわを刻印しているのか、よくわからぬ結果となる。クリーニン

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    eureka1 2009/05/17
  • 医学都市伝説 | モールスの誕生日

    朝起きて新聞代わりのPCを開くと、グーグルのロゴがモールス符号になっていた。 私は子供のころアマチュア無線に凝った時期があり、いまのPCオタクのさきがけみたいな生活をしていた関係で、こういうのにはかなり敏感だ。はて、今日は電信技術関連の記念日かと画像のリンクをたどれば、モールスその人の誕生日とのこと。 モールスはあの符号を考えた人だと思っていたが、WPを読んでみると、電磁石の作用を利用して信号を送るというアイディアを具体化した、むしろハードの方を発明した人なんですな。 実際にモールス符号を使うと、EやIという英語でもっともよく使われるアルファベットがそれぞれ1短点、2短点と、出現比率を考えてあるのがわかる。和文モールスはそういうことをまったく考えていないので、実に使いにくい。ちなみに和文の1短点は「へ」で、1長点は「む」である。頻出文字とは言い難い。 モールスは電信通信の際、アルファベット

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    eureka1 2009/04/28
  • 医学都市伝説 | 「色の秘密」ルオー収蔵作品展

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    eureka1 2009/03/08