ことしのノーベル賞の発表が来月5日からはじまりますが、アメリカの学術情報サービス会社が、受賞が有力視される研究者として、いずれも東京大学の中村祐輔名誉教授と、藤田誠卓越教授の2人を選びました。 このうち日本人では、ノーベル医学・生理学賞の受賞が有力視される研究者として、がん研究会がんプレシジョン医療研究センター所長で、東京大学名誉教授の中村祐輔さん、ノーベル化学賞の受賞が有力視される研究者として、東京大学大学院工学系研究科の卓越教授、藤田誠さんの2人が選ばれました。 中村祐輔さんは、人それぞれの遺伝子の変異に基づいた、がんの個別化医療の先駆けとなったことが評価され、藤田さんは分子どうしがひとりでに結び付く「自己組織化」を利用して、新しい物質を作り出す「超分子化学」への貢献が評価されました。 これまで「クラリベイト・アナリティクス」が選んだ研究者の中から54人がノーベル賞を受賞しています。