日本の垂直統合は、単一企業によって行われるのでなく、系列企業と形成する企業グループによって行われていると、前回述べた。 技術的観点だけから見れば、垂直統合は一つの会社のほうがやりやすいはずだ。それにもかかわらず別会社とするのは、そのほうが、親会社にとって都合がよい面があるからである。 第一に、賃金格差を実現できる。同一企業内では、能力や成果で大きな賃金格差をつけるのは困難だ。日本のように企業一家的な感覚が強い場合には特にそうだ。しかし、別の会社にすればできる。 企業規模別に著しい賃金格差が存在することは、統計で確かめることができる。その状況は表に示すとおりだ。企業間格差は特に製造業において著しい。 《野口悠紀雄の日本の選択》系列システムの問題は変化への対応性の欠如 -11/11/14 | 12:03 《野口悠紀雄の日本の選択》日本型垂直統合と残存する日本型雇用 -11/11/07
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