偽札で風俗店の女性に料金を払ったとして、通貨偽造・同行使の罪に問われている鹿児島県鹿屋市立西原小の元教頭、肝付八生(きもつきはつき)被告(50)(鹿屋市西原1)の裁判員裁判の初公判が10日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)で開かれ、肝付被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。 起訴状によると、肝付被告は3月下旬、自宅のプリンターで1万円札2枚をカラーコピーして偽造し、同25日、都城市内のホテルで風俗店従業員の女性に性的サービスの料金として渡したとされる。 検察側は冒頭陳述で「今回の事件の前にも偽札で風俗店への支払いに使った」などと主張。弁護側は肝付被告が懲戒免職となったことを明らかにし、「仕事や退職金を失った。深く反省している」と述べた。 11日に結審し、12日に判決が言い渡される予定。