今ではそれほど見られないが、かつて、日本において漫画、アニメ、ゲームに関わる者は差別や偏見に晒されてきた。クリエイターの地位は低かった。 それは単なる不理解というわけでもなく、文化的特徴と言っていい。 かつて偏見に晒されてきた人が、新しい日本的なコンテンツに対して、むしろ積極的に偏見を持ってしまうくらいだからだ。 以前、日本のクリエイティブ産業は、クリエイターの地位が低い分野が発展していったという旨の記事を書いた。 プロフェッショナルを重視するアメリカや、アートを重視するヨーロッパと比べて、公権力に結びつかないところでクリエイティブが発展してきたのが日本であり、それゆえに文化の担い手の地位は低かった。 それは現在も続いている。アニメーターの待遇は酷いものだし、景気の良いはずのソシャゲ業界ですら給料がそれほど高くない。制作者を守る仕組みが整備されていないからだ。 しかし、クリエイターが守られ