幸せになりたい人は「幸せそのもの」を目指してはいけない幸せになりたい人は「幸せそのもの」を目指してはいけない / Credit:Canva幸せのパラドックスの背景にある自己コントロール資源の枯渇は、私たちに「幸福の追求」という行為を再考すべき大きな示唆を与えています。 まず言えるのは、「幸せを目指すな」という極端な主張ではなく、目標としての「幸せ」を掲げるのではなく、「すでにあるもの」に目を向け、そこから楽しみや感謝を見出す姿勢が重要であるということです。 意図的にポジティブな感情を得ようと奮闘するよりも、目の前の生活や人間関係を受容し、今ある資源を味わう――いわば「肩の力を抜く」ことが、結果として持続的な幸福につながる可能性が高いと考えられます。 一方、近年のセルフヘルプ産業は「こうすればすぐ幸せになれる」というメソッドを大量に生み出し、その中で「あなたの幸せはあなた次第」とのメッセージ
