発達障害がある学生が学びやすいように、支援に取り組んでいる大学があります。その学生に合った手助けをできるかが、「学びやすさ」へのカギとなるようです。 具体策を紹介 筑波大 注意欠陥・多動性障害(ADHD)の傾向がある筑波大大学院2年の女性(27)は、締め切り日が決まっていない課題が出されると手をつけられず、「やるべきことをやっていない焦燥感が常にあった」という。「いつ実験し、結果をまとめるか決められないため、先延ばししてしまっていた」からだ。 昨年、大学のカウンセラーに相談し、発達障害があることが初めてわかった。今は作業完了までにやるべきことを細かく書き出し、ひとつずつこなすようにしている。たとえば研究発表の資料作りでは、①資料作成ソフトを起動②資料全体のデザインを選択③図表の貼り付け④文字の記入――といった具合だ。 このやり方に沿うと、「とりあえず作業に手をつけることができ、発表原稿作り