近江鉄道(滋賀県)は12月8日、かつて貨物輸送で使用し、このほど解体の方針が決まった電気機関車10両について、申し出があれば無償で譲渡する考えを明らかにした。 近江鉄道は西武グループの鉄道・バス会社。米原~貴生川間など計59.5kmの鉄道路線を運営している。同社は戦後の1948年、砂利・セメントを運ぶ貨物列車の輸送力強化を目的に電気機関車を導入。トラックへの切替に伴い1988年までに貨物輸送を廃止したが、電気機関車は解体されることなく彦根駅(彦根市)構内に留置されてきた。 同駅構内には現在、ED31形5両(ED311~ED315)とED14形4両(ED141~ED144)、ロコ1100形1両(ロコ1101)の電気機関車が留置されている。近江鉄道は12月5日、「老朽化に伴い当社では継続的な保存が困難」とし、電気機関車を順次解体すると発表。解体開始前の12月16日に電気機関車を展示するなどのイ