東日本大震災で深刻な被害を受けた東京電力福島第1原発の事故を受け、大気中の放射線量を測定する特殊車両数台や防護服など、フランスからの救援物資約150トンを積んだ大型輸送機「アントノフAn-225」が25日、成田空港に到着した。 外務省によると、特殊車両は同日中にトラックなどで福島県に陸送。飲料水や毛布といった物資も東北地方や茨城県に運ぶ。 航空関係者によると、An-225は、旧ソ連が1機だけ製造した世界で最も重い航空機。重量約175トンでエンジン6基を備え、総重量が最大600トンでも離陸可能という。 昨年2月には、ハイチ大地震復興支援の国連平和維持活動のため、陸上自衛隊がチャーターして重機などを運んだ。