私立北海道栄高校(北海道白老町)の2年生が修学旅行先の米ロサンゼルスで集団で万引きした問題で、停学処分を受けた生徒が同校の調査に「1人が万引きに成功したのを見てやった」と話していることが分かった。平田英雄教頭は「組織的な万引きではなく、一部の生徒がやったのが連鎖したのではないか」と述べ、万引き行為が衝動的に広がったとの見方を示した。 同校によると、ロサンゼルス国際空港の免税店で現地時間の11日午前10時ごろ、8人の男子生徒がブランド品の財布などを盗んだところを店員に見つかったが、見張り役を立てるなど組織的・計画的な役割分担はなかったという。帰国後、さらに13人の関与が判明。同校が回収した盗品は33点に及び、ほかに関与した生徒や盗品がないか調査している。 同校は26日、全校集会を開き、笹本隆悦校長が「めげないでやっていこう」と生徒たちに動揺しないよう呼び掛けたという。【金子淳】 【関連