最終回はLinuxのファイルシステムの考え方についてです。OSの基本機能の1つとしてデータ管理があげられますが、データは通常ファイルとして扱われ、これを管理するシステムがファイルシステムです。ファイルシステムはOSごとに異なりますが、LinuxなどのUNIX系OSではファイルに関する概念が基本的に同じで、細部の実装がことなるという構造になっています。Windowsなどの文化の異なるOSと比較するとファイルシステムの考え方が大きく異なるため、ユーザレベルでの見え方なども違ってきます。またファイルを物理的に格納するHDDのデバイスの扱い方にも関係してくるため基本的なことではありますが、様々な操作をする上で非常に重要な要素といえます。 そもそもデータを扱うということはどういうことなのでしょうか。通常OSを操作する上において、データを操作するということはファイルを操作することとほぼ同等の意味を持つ