激辛フードを食べた次の日、トイレでお尻が痛くなる……という経験をした人は多いだろう。真っ赤な唐辛子の見た目の凶悪さを思い浮かべれば、その理由はなんとなく推察できる気もするけれど、具体的に「なぜ?」と言われたら説明できるだろうか。 痛みを感じるのはなぜ? 唐辛子の辛味はカプサイシンという成分による。カプサイシンは全身の感覚神経に作用して焼けつくような痛みを生じさせる。すなわち「舌に限らず」皮膚だろうが食道だろうが、カプサイシンに触れると「痛い」と感じる。 特に舌で触れた場合、この痛みが「辛い」と知覚される。「辛いというか痛い」という感想は、比喩ではなくまさにその通りなのだ。 このカプサイシンは、人間にとって栄養になる物質ではないので、そのまま尿や便となって排出される。トイレでお尻が痛むのは、カプサイシンが腸を通っているからだ。 この時、内臓の内側には、痛みを感じる「痛点」という組織がとても少
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