過去最強クラスの台風15号の猛威は、横浜市内全域に及んだ。各地で倒木や道路の冠水のほか、家屋の損壊や崖崩れが相次ぎ、屋内でも浸水や停電に見舞われた。飛んできた物が頭にぶつかるなど、けが人も出た。 足場が崩落 足場の一部が崩れた工事現場=9日午後3時半ごろ、横浜市金沢区 金沢区泥亀の7階建てビルの解体現場では、ビルを覆っていた足場や防壁が広範囲にわたってめくれ、一部が崩落した。さらなる落下の危険性があり、隣接する国道16号は安全確保のため、上り線が通行止めとなった。 区内の男性会社員(48)は「自宅のマンションが揺れていると感じるくらいすごい暴風だった」と話した。西区の工事現場や中区のスーパーでも、足場が倒壊したり、看板がはがれ落ちたりするなど、建物の被害が多発した。 漁港で高波 横浜港・本牧ふ頭にある本牧漁港では、高波を受け、港を守る消波ブロックが崩れるなど、一部の施設が影響を受けた。 漁