「じゃあ資格を取ればいいじゃないか」。そう思うかもしれないが、海外で学歴や資格を取るには、時間的、経済的余裕が必要となる。 レストランの洗い場で働いていた子持ちのナイジェリア人は、「いい仕事に就きたいけど、職業教育を受ける貯金がない」と嘆いていた。職業教育中は十分な給料をもらえないことが多いため、資格が不要な単純労働しかできない生活を長く続けているという。 ちなみに、ドイツの大学で知り合ったベトナム人は、「ベトナムでの学歴がドイツで認められないから準備コースを受けないと入学できなかった」そうだ。準備コースを受けていた1年間、就労禁止の語学学生ビザで滞在していたが、それでは生活できないので隠れてバイトをしていたという。 (そういった人は、低賃金で働かされても騒げば強制退去になるため抗議しない。それをわかったうえで雇用主は働かせているというブラックっぷりである) 外国人の前に立ちはだかる言語的