Robert W. Chambers著 The Creative CAT訳 燃える暁に想わしめよ 我等なにをなすべきか、 この蒼き星影の滅びて 全てを見遥かしうる時に。(*1) I 説明しがたいことが余りにも多い。なにゆえに音楽におけるある種の和音が、茶と金に染まる秋の葉を思わせるのか。なにゆえに聖セシリアのミサ(*1)が、無垢の銀塊で壁面が覆い尽くされた煌めく洞窟を彷徨う様を思わせるのか。一体、ブロードウェイの六時の雑踏の中の何ものが、私の目に、静かなブルターニュの森の春の木漏れ日を浴び、小さな緑色のとかげの上にいたずらっぽく(*2)また優しげにかがみこんで、「こんな小さなものでも、やはり神様の恩寵なのだわ(*3)」とつぶやくシルヴィア(*4)の姿をみせるのだろう。 かの夜警を最初に見た時は背中を向けていた。例の教会に入っていくのを見るまで気にもとめていなかった。それ以上注目することはな