行列ができる店があるのに、なぜ「たい焼き店」は増えないのか:水曜インタビュー劇場(一丁焼き公演)(1/7 ページ) 東京でオススメのたい焼き店と言えば? このように聞かれて、「御三家」の名前を挙げる人が多いのでは。麻布十番の「浪花家総本店」、四谷見附の「わかば」、人形町の「柳屋」である。いずれも歴史が長く、シーズンオフともいえる夏場でも、一匹のたい焼きを求めて行列ができることも珍しくない。 もし「御四家」という表現があれば……いや、記者が個人的に気になっている店がある。JR中央線の阿佐ヶ谷駅から徒歩5分ほどのところにある「たいやき ともえ庵」だ。 2011年1月、JR中野駅南口にオープンし、その後、14年11月に現在の阿佐ヶ谷パールセンター商店街に移転。一匹ずつ型を使って強火で焼き上げる「一丁焼き」と呼ばれる製法でつくっていて、口の中に入れると「パリパリッ」といった咀嚼音(そしゃくおん)が