前回までのあらすじ 団達也は細谷真理と2人の会社であるMTC(Management and Technology Consulting group)のシンガポール子会社、MTCラボ(MTCL)を設立、電気自動車のリチウムイオン電池の性能を飛躍的に高める部品「K01」の量産を始めた。 「K01」発表会の後達也は高熱を発し、帰国後、真理に付き添われて文京病院の上条医師の診察を受けた。診察を終えて支払い窓口に行った達也と真理を待ち受けていたのは、ジェピー時代の同僚、沢口萌だった。 達也は萌をMTCの一員に迎えたいと言ったが、萌はすぐには首を縦に振らなかった。 ジェピー時代に達也に会社を追われた間中隆三はUEPCのラ・ホヤ研究所にいる三沢充を突然訪ねた。間中は、「どんどん稼いでもらえば、特許権侵害の賠償金が増える」と、達也を罠に陥れるつもりであることを三沢に言った。達也の「K01」を特許権侵害で訴