元カノが自殺したそうだ。無能なくせに依存心だけは強く、別れを告げるとストーカーになって俺に付きまとってきた馬鹿な女。何を勘違いしたのか俺とヨリを戻せると本気で考えていたらしい。そもそも最初から遊びのつもりだったのに。俺の欲情の対象はとっくに他の女に移っていたし、どう考えても俺の人生にとってその女と一緒にいるのはエフェクティブじゃなかったから正直死んだと聞いてホッとした。 長年の煩い事が解決して清々した気持ちで家を出ると、いつもより大分早い時間に会社に着いてしまった。恐らく俺が一番乗りだろう。エレベーターには誰も乗っていなかった。最上階のボタンを押す。ギーッという軋んだ音をたてて鉄の箱が上昇していく。 まああんな女でも体だけは悪くなかったかかな。どうせ自殺するなら最後に一回くらい抱いてやってもよかったかもしれない。きっと泣いて喜んだだろう。馬鹿だから。俺は元カノの体を思い出しながら想像の中の
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