どんなに近代化が進み、便利な電化製品が世に溢れていても、昔と変わらぬ生活がしたい――。そんな思いを頑なに守り続ける村がトルコにあるという。約500人が暮らすこの村では住民同士が助け合い、伝統的な暮らしをするのが一番の幸せ。そのため、住民同士の結びつきを弱め「地域の関係に影響を与える」として、家にテレビを置くことも禁止しているそうだ。 トルコ紙Hurriyetによると、この村はトルコ北東部のリゼ県にある、Senyuvaという山間の谷に開かれた自然豊かな場所。村では150世帯、約500人が生活をしているそうだが、彼らは村の近代化を全く望んでおらず、伝統を守る意識が極めて強い。携帯電話やインターネットで情報が氾濫する世の中にあって、彼らが情報を入手するのに用いるのはラジオ。時間があれば住民同士が顔を合わせて会話し、毎日「フォークソングを歌って伝統のダンスを踊っている」生活だ。 テレビを置かないと