情報処理における全国のエキスパートが一堂に会したリクルート主催の「春の情報処理祭」。人々が日常的に大量のデータを生成・消費するに伴い、「ビッグデータ」の重要性が高まっていると語る、大阪大学准教授の原隆浩氏。「ビッグデータを制する者が世界を制する」とまで言われ、その研究に注目が集まるデータベース分野の歴史と可能性について解説します。(春の情報処理祭in京都より) 高校生の頃まで、パソコンが苦手だった 原隆浩氏:まず、今日データベース研究会のほうから代表ということで来ましたので、自己紹介を兼ねてお話したいと思います。私は今、大阪大学で准教授をしていまして、42歳になります。なので、大学を卒業してちょうど20年経っているぐらいです。 研究の専門分野は、あんまりデータベースっぽくなくて、どちらかというとネットワークとデータベースの境界領域みたいなことをやって、アドホックとかセンサーネットワークにデ
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