トントントントン。 キッチンの方から音がする。 お父さんが朝ごはんを作ってくれている音だ。 魚の焼けるいい匂いもしてきた。 あれ?この匂いは……お餅だ。 今日はお正月。1月1日だ。 あっ。お雑煮の匂いもしてきたぞ。 僕は、ベットからガバッと起きる。 ……今日はお正月。1月1日……。 目がパッチリと覚める。僕は、ドキドキしながら抜き足差し足でキッチンに向かう。 と、その途中でお父さんに会った。 お父さんと目が合う。お父さんがうなづく。 あぁ……やっぱり。。。 力の抜けた僕は、キッチンに続くドアを開ける。 「あら、ショウ。あけましておめでとう。早かったのね。」とにこやかに朝ごはんを作る美姫さんの姿があった。 ぼくんちの元旦は恐怖だ。 だって、美姫さんが働くから。 今年だって朝早く起きて、朝ごはんを準備してくれて…洗濯まで干したり…。 と言っても美味しい朝ごはんが待っているわけでは無い。 僕とお
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