【ロンドン18日(日本時間19日)=鈴木雅子通信員】スウェーデン北部ウーメオ近くの林道で、雪だけを食べて約2カ月生き延びたという男性(45)が救出されたことが分かった。英BBCや地元紙などが報じた。 男性は17日、スノーモービルで近くを通りかかった人に発見され、救助隊が病院に搬送した。「昨年12月19日からずっと車の中にいて、雪以外何も食べていない」と話しているという。男性は後部座席で寝袋に入っていた状態で見つかった。発見時は衰弱しており、一言か二言話すのがやっとという状態だったが、現在は病院で回復に向かっているという。閉じ込められた理由は明らかになっていない。 人間は通常、水だけで生き延びるのは1カ月が限界とされるが、地元紙は、男性が寒さの中で31度前後の低体温の冬眠状態になり、体力を消耗せずに生存できたのではないかとの現地内科医師の見解を伝えた。男性が発見された当時、付近の気温は氷点下