2019年7月21日のブックマーク (2件)

  • フィクションの世界と素朴な祈り――『天気の子』感想 - 宇宙、日本、練馬

    天気の子』をみました。新海誠という作家は、これからもますます果敢に自分自身を更新していくのだろうな、と感じさせる傑作だったと思います。以下、感想。ネタバレが含まれます。 雨の降りしきる東京、新宿。病室から外を眺める少女。不意に差し込む光。その光に誘われ、少女は不可思議な力を手にする。 孤島を旅立ち、東京へ向かう少年。船中で偶然出会ったオカルトライターに拾われた少年は、おしつけられた雑用を処理する中で、「晴れ女」の噂を耳にする。「100パーセントの晴れ女」である少女と少年は出会う。そして彼女は、あるいは彼は、世界を変えてしまう。他ならない彼女のために。 新海誠の最新作は、雨の降り続ける東京、おもに新宿界隈を舞台に、意志することで天候を操作し、雨の世界に陽ざしをもたらす少女をめぐる物語が語られる。新海誠のフィルモグラフィから雨の記憶を探っていけば、当然、『言の葉の庭』にたどりつく。『言の葉の

    フィクションの世界と素朴な祈り――『天気の子』感想 - 宇宙、日本、練馬
    facet31
    facet31 2019/07/21
  • 【ネタバレ有り】『天気の子』のこと - 公衆独房

    ▼『天気の子』を観た。直球のセカイ系でありつつ「最初からこの世界は狂っている」と断言し、世界の在りようを変えてしまう行為について「好きな子と一緒にいるためならそれでいい」と言い切らせるパワープレイが、自分でもびっくりするくらい心に響いた。「そこまで断言していいんだ」と思いつつ、「それでいい」と思わせるようなパワーがあり、2019年の「いま」ぼくが観たかったのはこういう話であったのかと、いささか瞠目するような心地を味わった。 ▼2019年の「いま」ぼくが求めているのは個人のパーソナルな部分についての話や、目の前にいる人との関係性にフォーカスした話である。「最初からこの世界は狂っている」というのは現実においてもまさにその通りなわけで、じゃあそんな世界で何を寄る辺にして生きてゆけばよいのかというのは、きわめて普遍的な問いに違いない。そこにおいて確かなものは、自分自身の内面にあるパーソナルな領域で

    【ネタバレ有り】『天気の子』のこと - 公衆独房
    facet31
    facet31 2019/07/21
    うん…うん…と読んだ。よい。