大量の情報を蓄積できる「ビッグデータ」の時代を迎えて、強く求められるのが情報を正確にかつ効率的に分析するデータサイエンティスト。小さな情報から宝を見つける仕事で、「今、最もセクシーな職業」と言われる。 とはいえ、新しい職業だけにロールモデルはまだ少ない。データの分析でどう仕事の成果を高めるか、働き方も方法論もまだ確立されていないのが実情だ。時代の先端を走る第一線のデータサイエンティストになるためにはどんな心得が大切か。本連載では、データサイエンティストらの仕事や人柄を紹介しながら、その仕事に就くための条件を考える。 今は米ヤフーのCEO(最高経営責任者)であるマリッサ・メイヤー氏は2009年夏のある日、東京・渋谷の会議室にいた。当時は米グーグルの副社長。共同創業者のラリー・ペイジ氏と一緒に日本法人を訪れて、筆者のインタビューに答えた。 メイヤー氏がグーグルの最先端の研究として紹介したのが、
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