メジャー出版社のほとんどが「ヤング」が冠についた青年漫画誌を出版しているが、どれもそれぞれカラーがある。ヤングマガジン(以下ヤンマガ)のカラーといえばヤンキー色が強いことだろう。オレは創刊号からヤンマガを読んでいるが、1970年代後半〜80年代前半にかけての校内暴力の多発、暴走族ブームの流れで「ヤンキーカルチャー」が中高生世代に定着したころ、『ビー・バップ・ハイスクール』の連載が始まった(83年)。以降、ヤンマガでは『工業哀歌バレーボーイズ』『ゴリラーマン』『シャコタン☆ブギ』『新宿スワン』など、ヤンキー及びヤンキーから派生した不良系漫画が人気を博してきたが、他の青年漫画誌と比較すると、ギャグやポップさが特徴だと思う。南勝久が、大阪の走り屋の抗争を描いた『ナニワトモアレ』がヤンマガに登場したのは、2000年のことだった。連載当初は、それまでのヤンマガ系ヤンキー漫画に比べると、や