山形県では、私の出身地である庄内ではあまり聞かないが、内陸の方では電話に出て名乗る時、「はい、○○でした~」と、なぜか過去形で言うことが多いようだ。 「○○です」だと、なんとなくきつすぎて、最後に「!」が付くような気がするらしい。そこで、過去形で婉曲的ニュアンスにするわけだ。 庄内でも、電話で名乗る時は言わないが、近所の家を訪問する時など、玄関先で「こんにぢはぁ~、今日は旦那さん、いましたがぁ~?」(いましたか?)なんて、過去形で聞く。「いますか?」なんて言ったら、それこそ詰問調になるような気がしてしまうのだ。 山形県だけではない。「ですます調」で話すとき、現在のことを言うのでも過去形の「○○でした」「○○ました」と言うのは、東北各地で聞かれる。実に柔らかい口調で「私はぁ、3人兄弟でした~」なんて言うから、既に 1人か 2人は死んじゃったのかと思うと、実は 3人とも健在だったりするから、注
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