印刷 駐車中の車に等身大の人形を横たわらせて「停車」と見せかけていた東京都昭島市の建設作業員の男(43)が、駐車違反で警視庁に取り締まりを受けたことが同庁への取材でわかった。男は反則金や車のレッカー代など計3万円を納付。同庁幹部は「聞いたことのない摘発逃れ。まねしないで欲しい」と話している。 駐車対策課などによると、男は9日午前9時20分ごろ、東京都千代田区内の駐車禁止区域の区道で、助手席に人形を寝かせた状態でワゴン車を駐車し、近くの建設現場で働いていたという。現場は停車は禁止されておらず、車内に運転できる人がいる場合は停車になるという。 人形はTシャツに作業ズボン姿。中に綿が詰められ、スニーカーを履いていた。助手席に横たわり、左足をダッシュボードに乗せ、車内で寝ているかのようだった。後部座席との仕切りカーテンが上半身にかけられ、車外から顔などが見えないようになっていたという。