新薬の特許が切れた後に販売される「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」。最近はすっかり浸透して、調剤薬局で薬剤師から、「ジェネリックにしませんか?」と声を掛けられるのが当たり前になってきた。 最大の特徴は、新薬と同じ有効成分なのに価格が低いことだ。実際に新薬とジェネリックではこれだけの価格差がある(医薬制度研究会・著『医者からもらった薬がわかる本』より)。 ●ロキソニン(鎮痛剤) 1錠(60mg)15.90円/後発1錠5.6~9.6円 ●アリセプト(認知症治療薬) 1錠(5mg)300.6円/後発1錠125.7~158.2円 ●ディオバン(高血圧治療薬) 1錠(20mg)29.60円/後発1錠9.9~11.40円 ●メバロチン(高脂血症治療薬) 1錠(5mg)45.50円/後発12.40~24.4円 ジェネリックの価格はどう決まるのか。東京大学大学院薬学系研究科特任准教授の五十嵐中氏が解説す