宇宙はこれまで、ビッグバンに始まり無限に拡張する「平坦な宇宙」であるとされてきましたが、国際研究チームの発表で、「閉じた宇宙」である可能性が示唆されました。研究者は「光速でまっすぐに宇宙を横断することができたとしたら、出発点へ戻ってくることになるかもしれません」と説明しています。 「宇宙は本当に平坦なのか?」と研究結果を発表(画像はSapienza Universita di Romaより) 宇宙の形状についての定説は大きく2つに分かれており、膨張が続く「開いた宇宙」と、やがて膨張が止まり縮小する「閉じた宇宙」があるとされています。では、地球や太陽があるこの宇宙がどちらであるかというと、両者の中間とされる「平坦な宇宙」が現在の有力説です。 ローマ・ラ・サピエンツァ大学のアレッサンドロ・メルキオーリ氏ら国際研究チームによる、宇宙マイクロ波背景放射の観測に基づく研究では、宇宙は平坦ではなく閉じ