ついに、夢の「室温超伝導」が実現されたようです。 ネイチャー誌は10月14日、米ニューヨーク州ロチェスター大学のランガ・ディアスらのチームによる、14.55℃(287.7K)という世界初の"室温"領域の超伝導の報告を掲載しました。物質は水素-硫黄-炭素の三元系で、最高温度の超伝導は267GPa(ギガパスカル)という超高圧下で実現したというものです。 電気抵抗がゼロになる超伝導現象は、送電ロスをゼロにできるため、地球規模での送電を行ったり、コイルの中に電気を流し続けて貯める「永久電流」など、現在のエネルギーの問題を克服する可能性ある夢のテクノロジーですが、現在までの超伝導材料は液体窒素温度まで冷却する必要があるため、より高い温度、できれば「室温」と呼べる温度での超伝導の実現が期待されて来ました。 今回の研究結果は、267GPa(267万気圧)という超高圧下条件であり、人工的にこの圧力を作り出