コレクティブ・インパクトの「はじめの一歩」が見つかった感謝の夜:『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』出版記念セミナーレポート(竹之下倫志) 一つの組織ではなく、幅広いコラボレーションによって社会全体で問題解決を目指す「コレクティブ・インパクト」という手法がいま注目を集めています。その実践書『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』の読者である竹之下倫志さん(英治出版オンライン 編集パートナー)に、セミナーを通して考えたことを綴っていただきました。社会課題に取り組む人の最大の悩み――とにかく力が足りない!社会課題に取り組む人と組織が直面しやすい悩みがある。それは自分たちの力量の限界である。 たいていの社会課題は複数の事象が絡み合って発生している。その複数の事象を自分たちのリソースだけで取り組もうとすると、見える範囲、関われる範囲の活動となってしまう。その結果、課題解決にはいたらない。
特定の社会課題の解決や新しい社会のビジョン実現を、どのようにしたら意図的に起こせるのか。その方法論を示した「ソーシャルイノベーション」(社会変革)の分野がいま、NPOや公的セクターだけでなく、企業からも注目を集めている。社会課題の解決を目指すことで、企業の社会的責任を果たせるだけでなく、成熟した市場において新たなニーズを発見できたからで、経済的な価値の創造へとつながるのだ。本稿は、ソーシャルイノベーションの系譜をたどりながら、企業とNPO、行政などが共通のアジェンダを設定し連携して課題解決に当たる、新たなアプローチ「コレクティブ・インパクト」の実践方法を提示する。 『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2019年2月号より抜粋版をお届けする。 なぜいま、ソーシャルイノベーションなのか 街中や駅前で『ビッグイシュー日本版』という雑誌を販売する人の姿を見たことがあるだろうか。これは
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