2020年に実施された10万円の一律現金給付を皮きりに、困窮者救済の打開策として“ベーシックインカム”(すべての国民に対して、一律に現金を給付する施策)が取り上げられる機会が増えた。 実際、日本維新の会、れいわ新選組は導入に前向きの姿勢を見せ、衆院選の公約にもしている。しかし、各政党ともに給付額や財源には差異があり、正直言って非常にわかりにくい――。 ベーシックインカムが注目される訳 そもそもベーシックインカムに目が向けられるようになった背景には“AI”の台頭がある。 ここ数年、各メディアは“AI失業”といった言葉を用いて「AIに奪われる・奪われない仕事は?」といった特集を頻繁に組み、それと並行してIT化によって職を奪われた人が安心して暮らせる制度としてベーシックインカムが注目されるようになった。 各政党が掲げるベーシックインカムの注意点、理想的な運営方法を聞いた前回の記事に続き、今回は労