岐阜県山県市の公立小中学校で、今年度から「山県学園構想」のカリキュラムが始まっている。複式学級がある小さな学校も統廃合せずに存続させ、ほかの学校と合同授業をして大人数で学べるようにした。統廃合が進む全国の流れと異なる試みで、注目されている。(高木文子) 合同授業へ出発 「朝の会」はバスの中 10月下旬の朝。山あいにある山県市立いわ桜小学校の校庭で、5、6年生が合同授業へ向かうスクールバスを待っていた。校長らが運動会のために校庭を整備していると、何も言われなくても児童が手伝いを始めた。小さな学校ならではのアットホームな空気が流れていた。 全校児童は27人。5、6年生は計8人で、異なる学年が同じ学級で学ぶ複式学級だ。合同授業がある同市立美山小まではバスで18分。5、6年生と担任教諭は車内で「朝の会」をしながら向かった。 美山小は5、6年が1学級ずつある。そこにいわ桜小の児童たちも加わって、1ク
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