だから、「カリキュラムを用意する」というのなら、1人ひとりの経験を大事にしながら、いろいろと子どもの様子を見ながら、「だとしたら次の日はこういうことをやったら、この子の学びがうまくつながっていくんじゃないか」と考えることなんですね。 これが「経験カリキュラム」なんですが、そう考えると、全員が同じカリキュラムになるわけがないんです。これが大事なのは、一斉カリキュラムで新しい情報を同じように脳に取り込んでも、脳にすでにある知識だとか経験だとか意欲や関心は1億人いたら1億通りあって、そこで学ぶ「意味」はそれぞれに違うからです。 おおた:汐見さんの近著『教えから学びへ』では、社会共通の情報としての「語義(meaning、ミーニング)」と、そこに個々人の経験が合わさって形成される「意味(sense、センス)」を区別されていましたよね。 汐見:そうです。子どもたちはミーニングだけを取り入れているわけじ
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリからモディリアーニに至るまで、時代を経て数えきれないほどの芸術家を生み出してきたイタリア。豊富な人材を生み出し続けるこの国でこども達はアートとどう向き合っているのか気になりますよね。 今回は奥の深い芸術の歴史を持つイタリアで生まれた素晴らしいアート教育法、子どもの個性を尊重する「レッジョ・エミリア・アプローチ」をご紹介します。 子どもの個性を尊重する「レッジョ・エミリア・アプローチ」 この幼児教育法は、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズで有名なロマーニャ州にある都市、レッジョ・エミリア市で生まれました。1991年にニューズウィーク誌で「最も革新的な幼児教育」と紹介されて以来、世界的評価を得て今では様々な国の教育の現場で採用されています。 このアプローチの基本理念は「子ども一人一人の個性を尊重しながら、創造力とコミュニケーション力を育
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